環境への配慮や経済的な理由から、布製やウレタン製など、洗って繰り返し使えるマスクを愛用している方は多いでしょう。しかし、これらのマスクは、不織布の使い捨てマスク以上に、ニオイがこもりやすいというデメリットがあります。適切なケアをしないと、雑菌が繁殖し、マスク自体が不快なニオイの発生源となってしまいます。快適に使い続けるための、ニオイ対策と正しい洗い方のポイントをご紹介します。まず、ニオイの最大の原因は、マスクに付着した「皮脂」「汗」「唾液」といったタンパク質汚れと、それをエサにして繁殖する「雑菌」です。そのため、使用したマスクは、その日のうちに必ず洗濯することが基本中の基本です。放置すればするほど、雑菌は爆発的に増殖します。洗濯機で他の衣類と一緒に洗う方もいますが、ニオイや衛生面を考えると、手洗いをおすすめします。洗い方の手順としては、まず洗面器などにぬるま湯を張り、衣料用の中性洗剤を溶かします。そこにマスクを浸し、10分ほどつけ置きします。これにより、繊維の奥に入り込んだ汚れが浮き上がりやすくなります。その後、優しく「押し洗い」をします。ゴシゴシと強くこすると、マスクの繊維を傷め、フィルター性能を低下させる原因になるので注意してください。特にファンデーションなどの化粧汚れが付着している部分は、指の腹で軽くつまむように洗います。すすぎは、洗剤が残らないように、水を2〜3回替えながら、丁寧に行いましょう。洗剤の成分が残っていると、肌荒れやニオイの原因になります。洗い終わったら、清潔なタオルで挟んで優しく水気を取ります。絞るようにねじると型崩れの原因になるので避けてください。そして、最も重要なのが「干し方」です。雑菌は湿った環境を好むため、できるだけ早く乾燥させることがニオイ対策の鍵となります。風通しの良い日陰で、形を整えてから干しましょう。直射日光は、素材によっては色褪せや劣化を早めることがあるので注意が必要です。もし、洗ってもニオイが取れなくなってきたら、酸素系漂白剤につけ置きするのも効果的ですが、最終的にはマスクの寿命と考え、新しいものに交換することをお勧めします。