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親知らず歯を抜いてみたら

元々、歯は丈夫な方ではなく、あの文京区で歯医者の評判を聞くとしたらもうみんなむしろ虫歯で歯科医にお世話になる事が多い中、とうとう、親知らず歯を抜かざるを得ない状況がやってきてしまったのは、20代前半の頃でした。接客業と言う忙しい仕事の合間を縫って、計4回の抜歯を歯科医から言い渡されてしまったのです。親知らず歯の全てが虫歯となっていたのです。当時の歯科医は抜歯治療が普通でした。でも東京で評判の予防歯科を見つけることにして私も迷わず、親知らず歯の抜歯を承諾したのですが、その事がのちの語り草になるとは思いもよりませんでした。その片鱗が見え始めたのが、一回目の抜歯でした。勤務時間の合間に通院していた私は、まだ麻酔も抜けきっていないさ中でしたが、接客業をこなしていました。大出血もあるかもしれないリスクは聞いていたものの、痛みもそれほどでもなく、良い医師に巡り合えたものだと思った時、一人のお客様から一言言われたのです。飴でも舐めているのかと。人気の根管治療では東京のどこが良いかといえその言葉に驚き、私はとっさに頬を抑えていました。休憩時間、鏡を覗いたのは言うまでもありません。親知らず歯は、真っ直ぐに生える事が珍しいと言われている歯で、実際、私の親知らず歯は横に生えており、生えたまま4つに割って抜く惨事となったのです。鏡を見た私は、そこで自分の顔の骨格が変わっている事に気づきます。私はベースボール型、エラが張るタイプだったのですが、その張ったエラが無くなってしまっていたのです。確かに、東京の歯医者を口コミで人気からがどこで観る人が見れば飴を舐めていると言えなくもない変化でした。私は2回目の時に歯科医にこの変化を告げたのですが、歯科医は意に介さず、私の歯の大きさがそうなったのだと微笑んで告げたのです。やがて4本抜いた頃には別人のような骨格になり、意図せず小顔になりました。親知らず歯の抜歯は大変だとの話を聞く度に、芦屋で根管治療を探してみるとこんなにもここではきちんと対応してくれた歯科医の笑顔と、鏡の中の自分の顔の骨格を思い出すのでした。

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